こんにちは!
子どもと一緒に 3D CAD やものづくりを楽しみたい、”まるいしお”です。
以前、リクエストボードにお応えすることを目指して作成した「王様の椅子」。
今回は、その中で作成したBlender を使った「レリーフ」の作り方についてご紹介します。
1.はじめに
今年の2月から約半年をかけて作成した「王様の椅子」。
>>過去の記事はコチラ 第1回、第2回、第3回、第4回
圧倒的にモデリング技術が足りず、あれこれと調べたり試行錯誤を繰り返しました。
その中で知った、Blender を使用した「レリーフ」の作り方が、とても簡単で面白かったのでご紹介します。
こちらの手法は、和歌山県工業技術センター様の「イラスト(原図)からレリーフ(凸凹)形状を作成する手法」を参考にさせて頂きました。
Blender とは
- 3次元のCGアニメーションを作成できるアプリケーションソフト
- インストールして無料で使うことができます!!
2.レリーフの作り方
早速、作り方をご紹介します!!
2-1. 画像の準備
まずは、作成したいレリーフをPNGなどの画像で準備します。今回は下図を使用。
画像の作成方法についても、色々と指定があります。
上記リンクに画像作成方法の詳細が記載されていますのでご参照下さい。
2-2. ベース形状の作成
レリーフの元となるベース形状を作成します。
- Blender を起動し、「Shift + Aキー」を押して、「メッシュ」の「平面」を選択します。
- 画面右側のメニューの「アイテム」にある「寸法」に、作成したレリーフの寸法を入力します。
今回はX0.4m、Y0.3m としました。
- 平面を選択した状態で、「tabキー」を押して編集モードに切り替えて、「ループカット」でカットする。
なるべく正方形に近いほうが良いようです。
- 再度「tabキー」を押してオブジェクトモードに戻して、画面右側にある「モディファイアープロパティ」の「モディファイア―を追加」から、「サブディビジョンサーフェス」を選択します。
追加されたプロパティで、④を図のように設定します。
2-3. テクスチャの読み込み
画像をテクスチャとして読み込みます。
- 「オブジェクトモード」で、画面右側にある「テクスチャプロパティ」の「新規」を押す。
- 「開く」を押して、準備しておいた画像ファイルを選択し、「画像を開く」をクリックする。
2-4. ポリゴン化
最後に元画像のテクスチャをベース形状に設定し、ポリゴンを作成します。
- 画面右側にある「モディファイアープロパティ」の「モディファイア―を追加」から、「ディスプレイス」をクリックする。
追加されたプロパティで、④を図のように設定します。
- すると、こんな感じでポリゴンが作成されます。まだカクカクです。
- 画面右側の「ディスプレイス」プロパティにある「ビューポートのレベル数」を上げると、滑らかになります。
但し、滑らかにした分だけデータが重くなりますので要注意です(椅子の作成時は、何回も作業中にフリーズしました 泣)
最終的に反転して、Blenderでレンダリングした状態がこちらです。
簡単なのに、それっぽく見えます。
3.さいごに
いかがでしたでしょうか?
この方法を使えば、とても簡単に複雑な形状を作成できます。
Blenderを使ったことがない人も、簡単な作業のみでできますのでぜひお試し下さい。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。