こんにちは!
子どもと一緒に3Dやものづくりを楽しみたい、“まるいしお”です。
突然ですが、キラキラしたものって、見ているだけでテンション上がりませんか?
でも、そんな“キラキラの王様”ともいえる宝石は、そう簡単に手が届くものではありません。
それならばと、
モデラボに投稿されている宝石たちを、Blenderでひたすら輝かせてみました!
宝石は買えなくても、レンダリングなら好きなだけ楽しめる。そんな満足感が、3Dのいいところです。
1. はじめに
今回は、以下のデータを使用させて頂きました!
ダイヤモンド スター・カット風 Created by Gnao 様

オーバルブリリアントカット Created by neko 様

エメラルドカット Created by neko 様

ブリリアントカット Created by neko 様

クリスタル・トレイ Created by 初瀬野リン 様

初瀬野リン様のご投稿作品は、もともと宝石のモデルというわけではないのですが、
クリスタルのように美しい面が印象的だったため、今回シェーディングに使わせていただきました。
ご本人のご意図とは少し違う使い方かもしれませんが、どうかご容赦ください。
どのデータも形状がきれいで、Blenderに取り込んですぐ使えるのが嬉しいポイントです。
特にカットの入り方や面の作り方が丁寧なので、シェーディングするのが楽しみです!!
2. シェーディングの方法
宝石のような質感を再現するには、反射や屈折、光の当て方など、いくつかのポイントがあります。
とはいえ、それらをすべて理解して完璧に使いこなすのは、なかなか大変……。
そこで今回は、「最低限の設定で、それっぽくキラキラ見せる」ことを目標に、簡単な手順で挑戦してみました。Blenderに少し触れたことがある方なら試せる内容なので、気になる方はぜひお試しください!
- 背景を作る
- Shift + A で平面を追加し、Sキーで拡大する
- 編集モードで、辺を選択しEキーで上に伸ばす
- 角の辺を選択し、Ctrl + B で角を丸める
- ファイル>インポートから、モデルを取り込む
- シェーディングタブで画面下の新規ボタンを押し、マテリアルを「プリンシプルBSDF」に設定する
- 粗さ:0
- IOR:2.41
- 伝播:1.0
■それぞれの違い
粗さ: 表面の“ツヤ感”や“反射の鮮明さ”を決める設定です。
宝石などのシャープな光の反射を出したい場合は、0〜0.1 くらいがオススメです。
IOR: 光が透明な物体の中でどれくらい曲がるか(屈折するか)を表す値です。
数値が高いほど、内部で光がよく曲がり(屈折し)、リアルなキラキラ感が出やすくなります。
伝播: どれくらい光を“中まで通す”か(=透明度)を決める設定です。
宝石のように中が透けて見える素材には 1.0 を使うのが一般的です。
- レンダープロパティで「Cycles」を選択する。
- カメラを配置する
- Shift + Aキーでカメラを追加
- Gキーで移動、Rキーで回転
- 0キーを押すと、カメラビューに切り替え
- カメラと同様に、ライトを設定する
- メニューのレンダーから「画像をレンダリング」で書き出す
今回シェーディングをしてみて、ライトの設定が宝石の見え方に大きく影響することがよくわかりました。
光の角度や強さを調整することで、キラキラ感や透明感が大きく変わります。
少し試行錯誤は必要ですが、自分好みの輝きを見つける楽しさも味わえます。
ぜひいろいろ試しながら、宝石の魅力を引き出してみてください。
3. キラキラ宝石たちをどうぞ
ここからは、ひたすらレンダリング画像をお楽しみください!
透明感のあるライティングと、プリズムのような屈折がうまく再現できると、画面越しでもうっとり……。
角度によって表情が変わるのも、宝石レンダリングの醍醐味ですね。
4. さいごに
宝石そのものは手が届かなくても、3Dなら“自分だけのキラキラ”を好きなだけ生み出せます。
しかも、磨き方も光の当て方も、すべて自由自在!!
Blenderはじめたての方でも、ちょっとした設定で宝石っぽさは意外と出せるので、「質感遊びしてみたいな〜」という方は、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
モデラボの投稿データを使えば、ゼロから作らなくてもすぐに楽しむことができます!
さいごまでお付き合いいただきありがとうございました。