こんにちは!
子どもと一緒に 3D CAD やものづくりを楽しみたい、”まるいしお”です。
いまやツールとして定番となりつつあるChatGPT。
先日の2024年5月には、ChatGPTの新たなAIモデル「GPT-4o」が発表されました。
そんな進化が止まらないGPT-4oを使えば、3Dデータ(STL)が生成できるらしい!?
といわけで、さっそく試してみました!!
最後におまけで、他の生成AIと比較もしています。
1. 生成してみたが・・・
まずは、GPT-4oに「STLファイルを生成できますか?」と聞いてみました。
ちなみにGPT無課金ユーザーです。
「直接STLデータを生成する機能はありません」
できませんでした!!!
以上。
とはいかないので、もう少し聞いてみます。
「GPT-4oでは、STLファイルが生成できるというニュース記事を見ました。
STLファイルを生成してください。」
もし相手が人間だったらとんだ無茶ぶりですが、chatGPTは優しく返事をしてくれました。
「STLファイルの内容をテキスト形式で提供することは可能です。」
つまり、STLファイルの中身を作るから、ファイルは自分で作って!
ということのようです。
2. 生成結果をCADで見る
試しにシンプルな椅子をお願いしてみました。
生成されたテキストはこんな感じです。
生成されたテキストを「.stl」で保存し、Fusion360で開いてみました。
ただの四角!!
あんな無茶ぶりにも優しく応えてくれたGPTに、クレームをつけます。
「4本の脚がありませんでした。もう一度作成してください。」
いや、机!!
脚をもう少し長くして、ついでに背もたれを付けるようにお願いしてみました。
背もたれ低っっ!!!
もう少し高くしてもらいます。
おぉ、椅子の形になりました!
ありがとうGPT!
3. 他の生成AIでも試してみた
おまけに、以前紹介した3D生成AI「text-to-cad」と「Shape-E」でも生成してみました。
過去の記事はコチラ
「Shape-Eで動物園を作ろうとしたら、子どもに拒否された話」
「テキストからCADデータを生成「text-tocad」を使ってみた」
まずは「text-to-cad」。
プロンプトは ”simple chair” です。
バラバラ事件発生。
ただ、この text-to-cad で生成したデータは、ダウンロードしてCADで編集が可能です。
続いては「Shape-E」。
いきなりのこの品質。
ただこちらはGLB形式なので、そのままでは3Dプリンタでの造形はできないようです。
3. さいごに
直接STLを書き出すことはできませんでしたが、最終的にGPT-4oを使って椅子を作ることができました。
すごいと感じたのは、技術的・数値的な指示は一切していないことです。
全て「もっと高く」「背もたれ欲しい」と言った感覚的な指示を、対話型でしていくだけで作ることができました。
もちろん現段階では、GPTを使ってモデリングをする事は現実的ではありません。
でも、着実に3Dの世界にもAIの技術が普及し始めていますね。
「AI黎明期を実体験できる貴重な時代に立ち会えた事を幸運に思う」
というような事を、どこかのえらい人が何かで言っていました。(いい加減が服着て歩いてます)
そんな訳で、これからも新しい技術をつまみぐいしてご紹介していきたいと思います。
さいごまでお付き合いいただきありがとうございました。