こんにちは!
子どもと一緒に 3D CAD やものづくりを楽しみたい、”まるいしお”です。

今回は、テキストプロンプトからCADデータを自動生成してくれる「text-to-cad」を使ってみました!!


1. text-to-cad の特徴

text-to-cad は、米国の Zoo というスタートアップ企業が2023年12月にα版を公開した、オープンソースのプロンプトインターフェイスです。
「こんなものを作りたい!(プロンプト)」とテキストで入力すると、自動でCADデータを生成してくれます。

ここで注目したいのが、生成されるのが B-Rep と呼ばれるCADデータであることです。

既にある類似のソフトの多くでは、

  • メッシュで3Dモデルが生成される
  • 立体的に矛盾していることもある
  • 生成した後にCADで編集することは難しい

それに対し text-to-cad では、

  • B-Rep という頂点・エッジ・面が数学的に定義されているデータで生成される
  • より具体的で現実的な形状が生成される
  • CADにインポートして編集する事が可能

「こんな形が欲しい」と言うだけで、自動で編集可能なデータを作ってくれるなんて、まるでドラ〇もん。
モデリング初心者には嬉しい!!


2. 実際に使ってみた

https://zoo.dev/text-to-cad

こちらから、アカウント登録すると無料で使用することができます。(2024年1月時点)
Googleアカウントでログイン可能です。

ログインすると、この様な画面が表示されます。
使い方はプロンプトを入力し、submit を押すだけ。とても簡単です!

とりあえず実行してみます。

「A plate 40 cm long and 60 cm wide with a hole 20 cm in diameter(直径20cmの穴が空いた、40×60cmの板)」と入力して実行。

1、2分でそれっぽい形状が生成されました!!

肝心の寸法はどうでしょうか?

作成したモデルは、画面左上からファイル形式を選択するとダウンロードできます。
ファイル形式は、FBX,GLB,GLTF,OBJ,PLY,STL,STEP に対応していました。

今回は、STEP でダウンロードし、Fusion360を使って寸法を確認してみます。

寸法を計測すると、プロンプト通り「直径20cmの穴が空いた、40×60cmの板」になっていました!
また、位置は指定していませんが、穴はきちんと中心に配置されていました。

すごい!!

ついでに形状も編集してみます。
穴を小さくして、板厚を変更。

形状の修正も問題なくできそうです!!


3. さいごに

まだまだ α版なので、ASSY品の生成が不得手だったり、簡単なプロンプトでも生成に失敗することもあります。
ただ今後、学習データをカスタマイズできるようになったりもする様なので、これからの可能性が楽しみです!!

さいごまでお付き合い頂きありがとうございました。