こんにちは!
3Dプリンタ初心者の ”まるいしお” です。

3Dプリンタで造形するといつも失敗の連続。その中でも特に困っていることが・・・

薄い物の造形が上手くできない!!

そんな悩みに、Pvt429AntBGJ様から大変有難いアドバイスを頂きました。
今回は、その内容の一部をご紹介したいと思います。


1.はじめに

「造形完了。わーい!」と思ったら、
「ラフト(ラフトについては後述)が剥がれない!!きぃぃぃ!!!!」

または、「あれ、何か反ってる・・・?」

みなさんは、こういったご経験ないでしょうか?

造形初心者の私はいつも造形時の反りや、ラフトを剥がすのに悪戦苦闘しています。
薄板の造形なんて夢のまた夢・・・

そんな時に、Pvt429AntBGJ様のご投稿を拝見していると、キレイに造形された薄い板の写真が!!
ご投稿ページはコチラ ≪ ミンミン用ピックガード

写真で見る限りラフトの跡などは一切ないようです。
どうやったらこんなにキレイに造形できるのでしょうか!?

ご投稿へのコメントで造形のコツをお聞きすると、とても丁寧に沢山のアドバイスをご返信くださいました!!(感動)
どのアドバイスも大変勉強になるものばかりですが、今回はその中から実際に試してみたものをご紹介します。

Pvt429AntBGJ様は、
日用品をはじめ楽器や自転車で使えるパーツなど、沢山の実用的なデータをご投稿されているユーザー様です。どれも素敵なご投稿ばかりですので、ぜひご投稿作品をご覧ください。


2. ラフトなしで造形

一つ目のアドバイスは、ラフトがキレイに取れない事に対して、

「余程正確な寸法が必要な場面以外はラフトよりブリムか何もなしが多いですね。」

ラフトとは、3Dプリンタで造形する際に造形物の下に作られる土台のことです。
造形物が造形テーブルから剥がれてしまうのを防いでくれます。

そんな重要なラフト。無い状態で造形しても大丈夫なのでしょうか?

頂いたアドバイスを実際に試す前に、まずは作業環境をご紹介します。

プリンタは、「UP3000」というFDM方式の物をお借りして造形しています。

フィラメントは、ABSの1.75mmを使用しています。(ノズル径は未確認)

さて、作業環境をご紹介したところで、初めてラフトなしでの造形。
スライサーソフトでラフト無しに設定して、造形開始!!(写真は、コチラの記事で造形したカム)

ラフト無しでも造形できた!!

無事に造形できましたが、裏側を見るとポツポツと造形テーブルの穴の痕跡が・・・
これを削り取るのは至難の技です。

どうしようか悩んでいると、頂いたアドバイスの中に

「ABSの場合反り対策としてダンボールと断熱シートで作ったカバーを被せてシワなしピット、それでも駄目なときは+100mm幅のマスキングテープでやっています」

とあったのを思い出します。そうだ、マスキングテープだ!!
早速、マスキングテープを貼って造形してみます。(写真は、初瀬野リン様のペットボトル耳を造形)

無事に造形できました。
良く見ると右側の方で、マスキングテープが反りも防いでくれているようです。

そして、肝心の裏側もキレイ!!
ただ、マスキングテープが重なっていた部分は、若干跡になっています・・・要注意ですね。


3. バリ取りバーを使ってみる

無事に造形できたので、今度は周りに付いている「ブリム」を取ります。

ここで3つ目のアドバイス

「ブリムで印刷するのでしたらバリ取りバーはほぼ必須だと思います。
凸形状は少し難しいですが直線や凹形状の箇所のバリが殆ど一発で切り取れるのでナイフやニッパーで切るよりも圧倒的に高速でしかもキレイに仕上げられます。」

という訳で、オススメのバリ取りバーをいそいそと購入。
具体的にご紹介頂いたので迷うことなく即決です!
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B002K05I28

刃先はこんな感じ。カッターの様に薄い刃ではなく、三角に削りだされています。
あと、刃先部分はくるくる回るので、無理なくエッジに沿って削ることができます。

早速、使ってみました。

アドバイスでは凹形状への使用をオススメ頂きましたが、凸の部分を削っているのでぎこちない感じなってしまいました(汗)

直線や凹では、もっと素早くきれいに削ることができます!!

道具を使いこなせていないので伝わり難いかと思いますが、カッターよりもきれいに早く仕上げる事ができると思います。これは便利です!!


4. さいごに

今まで悩んできた薄板の造形。
これからは、苦手意識なく造形に挑戦することが出来そうです!

3Dプリンタは、どの家庭にもある紙のプリンタの様に手軽に造形できます。
でも、紙のプリンタとは違い造形に失敗することも少なくありません。
3Dプリンタでの造形は試行錯誤の繰り返しで、コツを掴んでいくものなのかなと改めて感じました。

今回はご紹介できませんでしたが、Pvt429AntBGJ様から他にも沢山のアドバイスを頂きました。
貴重なノウハウが詰まったコツを、大変丁寧にご教授頂き誠にありがとうございました。
この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。

また、初瀬野リン様におかれましても、いつも素敵なご投稿作品ありがとうございます。

さいごまでお付き合い頂き、ありがとうございました。