こんにちは!
子どもと一緒に 3D CAD やものづくりを楽しみたい、”まるいしお”です。
今回は、ARを使って簡易的なプラネタリウムの作成に挑戦!!
しかし、これがなかなか思うようにできない・・・。
あれこれと試行錯誤しながら、何とかそれっぽい物を作成した様子をお伝えします。
1. はじめに
冬の星空を楽しむって・・・難しい。
子ども達にとっていきなり連れ出された冬の星空観察は、寒いばかりで楽しくなかったようです。
そもそも、私自身が視力が悪すぎて星が見えない上に、星座を殆ど知らないという・・・
というわけで、まずは「AR」 を使って、暖かい家の中で星座に触れあうことにしました。
しかし、このAR作りが失敗の連続・・・試行錯誤の様子をお伝えします。
2. ARで表示してみた
今回は「USDZ」というファイル形式を使ってAR表示させました。
これを使えば、iphoneでお手軽にAR表示させることができます。
詳しくは過去記事をご覧ください≫「AR」で水族館を作ってみたい
あれこれと試行錯誤をしている様子はこの後にご紹介するとして、
まずは、完成した AR がこちらです。
このARを大きく表示すれば、中に入って指でさしながら星座を覚えることができます。
今回は外で撮影していますが、これなら寒い外に出なくても家の中で星座を楽しめそうです。
肝心の子どもの感想はさいごに・・・
3. 試行錯誤のようす
ご覧いただいた通り、たったこれだけのデータですがなかなか思うようにできず・・・
ここからは試行錯誤した様子をひたすらお伝えします。
簡単にですが、最後に作成方法が書いてあります。
ご興味ある方や画面の高速スクロールを練習したい方は、最後までご覧いただけたら幸いです。
というわけでまずは、お馴染みのFusion360でデータを作成。
Fusion360 から直接 USDZ 形式へ書き出すことができます。
失敗。デカールはUSDZ形式では書き出せないようです。
続いて、Blender でデータを作成します。
Ver 3.5 以降から、直接 USDZ 形式を書き出せるようになったようです。
失敗。
Blender上では問題ありませんでしたが、書き出すと画像が4分割?されてしまいます。
書き出し時に問題があるのであれば、保存形式を変えてみれば良いのでは?
というわけで、obj形式で書き出ししてみることに。
obj 形式とは、3Dデータに加えてテクスチャ(表面の質感)も保存できる形式のこと。
失敗。
USDZへ変換する前に3Dビューアで確認すると、テクスチャがない・・・(ビューアーの問題かも?)
ObjでダメならFBXならどうだ!!
FBX 形式では、3Dやテクスチャに加えてモデルの動きも保存できます。
FBXで書き出し、Webの無料サイトでUSDZへ変換します。
ぬぁあああ・・・・表示されない。
変換に問題がありそうなので、Macの「RealityConvertor」で変換することに。
RealityConvertorについては、過去記事を参照下さい。≫「AR」で水族館・魚を動かしてみた!
ここまではWindowsで作業していたので、作成したFBXファイルを Mac へ送りRealityConvertorで変換。
Windowsでは表示されていたテクスチャが、Macに送ると消えている・・・
テクスチャファイルも別添しないといけないのか??
ならば、Macで作ろう!!
MacのBlenderを使ってFBXファイルを作成。その後、RealityConvertor で USDZ に変換。
ようやく・・・ようやく上手くいきました!!(涙)
そんな紆余曲折がありつつ完成したデータが、冒頭の画像というわけです。
この一連の失敗事例が、誰かの何かにお役に立てれば幸いです。(スクロールの練習でも!)
5. さいごに
なかなか思うように作成できませんでしたが、何とかそれっぽい物を作る事ができました。
これなら簡単に家の中で星空を楽しむことができそうです。
と期待しましたが、、、
残念ながら子どもは一瞬で飽きてしまいました(汗)
ARの中に入って、画面全体がAR表示になると、ただ画像を表示しているだけになるんですね。(そりゃそうだ)
ただ、星空を俯瞰して見るのは楽しかったようなので、今回の方法を転用してまた別の何かを作りたいと思います。
長々とさいごまでお付き合い頂き、ありがとうございました。