こんにちは!ちょこっとだけCAD経験のある主婦の”まるいしお”です。
Fusion360を使って「AR」用のデータが作成できるってご存じでしたか?
しかも、それをi-phoneに取り込むと簡単にAR表示できるらしい。
それはぜひやってみたい!!
早速、何を作りたいか、長男に尋ねると「カクレクマノミ!!」と回答。
ちょうど、保育園でおさかなブームが到来していたもよう。
本物を見に水族館へ連れていってあげたいところですが、そこは海なし県のさだめ。
水族館は遠い存在です・・・。
という訳で今回は、そんな長男のために、Fusion360とi-phoneを使って「AR水族館」を作ってみた様子をお伝えします。
1.「AR」と「VR」
そもそも、「AR」とは何でしょうか?
何となく分かっているようないないような・・・(汗)??
まずは、「AR」について調べてみました。
- 拡張現実(かくちょうげんじつ、英: Augmented Reality、オーグメンテッド・リアリティ、AR)とは、現実世界に仮想世界を重ね合わせて表示する技術を指す言葉。
- ユーザーは現実世界で普段の生活と同じように行動をしながらでもデジタル情報を得ることができる。*1
なるほど。
身近なものだと、少し前に流行った「ポ〇モンGO」がそうでしょうか。
他にも最近では、大手の家具メーカーやECサイトなどでも「AR」の活用が進んでいます。
例えば、部屋にその家具を置いたらどうなるか、など商品の購入前に「AR」を活用して検討することができるようです。
ついでに、似たような言葉の「VR」も調べてみました。
- バーチャル・リアリティ(英: virtual reality)とは、コンピューターによって創り出された仮想的な空間などを現実であるかのように疑似体験できる仕組み。
- 日本語では「仮想現実」と訳される*2
つまり、「AR」は現実世界の延長線上で、「VR」は仮想世界に入り込む。
という感じでしょうか。(理解間違ってたらすみません)
2.今回の作業のながれ
何となく「AR」について分かったところで、実際に今回「AR水族館」を作った流れを簡単にご紹介します。
-
- Fusion360で3Dモデルを作る
- USDZ形式で書き出す
- iphoneで開く
「え!これだけ!!?」
と、最初にこれを知った時、私はとても驚きました。
そして実際にやってみると、本当に簡単でした!
ちなみに i-phone は、iOS12以降の対応機種であれば特別なアプリがなくても表示できるようです。
3.データの準備
さっそく、データを準備します。
今回は「AR」で表示させることが目的なので、モデル自体の作り方は割愛します。
① データを準備
長男の希望通りに、まずは「カクレクマノミ」を作りました。
英名だと頑張ってるんだか、探してるんだか、悩みがちなあの映画の主人公です。
今回はデータを自分で作りましたが、モデラボからDLしたデータでも良さそうですね!
② データの書き出し
今度は作成したモデルを書き出します。
「USDZ形式」で書き出すことで、AR表示ができるようです。
この「USDZ形式」は3Dモデルのファイル形式の一つで、元々はピクサーが開発したUSDという形式の改良版とのこと。
では、実際に書き出ししてみましょう。
- 画面右上にある「ファイル」から「エクスポート」をクリック
- 「USDファイル」を選ぶ
- 「エクスポート」する
以上。簡単すぎます!!
4.i-phoneで表示してみる
いよいよi-phoneで表示してみましょう。
- 書き出したUSDZファイルを、メールなどに添付して i-phone に送ります。
- そして、 ダウンロードしたファイルをクリックするだけで、「AR」で表示することができます!!
さぁ、どうでしょうか?
- やったぁ!
表示されました・・・が、ちっっっっっっさ!!
モデルの大きさが小さすぎたようです。全長約33mmでした。
CAD上では簡単に拡大して作業できるのでうっかりしがちですが、こうして現実世界にもってくるとサイズの大切さがよく分かります。 - i-phone上で表示を拡大してみましょう。
画面を2本の指でピンチアウトすると、拡大することができます。
無事に表示されました!!
おもちゃのショベルカーと記念撮影。
マテリアルの質感もキレイに表示されています。
あと、影が自動で付くのがよりARっぽくて良い感じです!
5.さいごに
巷で当たり前になってきている「AR」。
挑戦してみて、こんなに簡単にできるものかと驚きました!!
今回はただ魚を表示しただけですが、それでも十分に楽しむことができました。
他にも、部屋の模様替えをする時など、日常生活の中でどんどん活用できそうです。
さいごのさいごに
さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが・・・
まだカクレクマノミ1匹で、これじゃ「水族館」じゃない(笑)
徐々に種類を増やしていく予定なので、また仲間が増えたらお伝えしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
*1 ー引用ー
「拡張現実」『フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)』より。
“最終日付( 2022年11月16日 (水) 07:56)” UTC
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E7%8F%BE%E5%AE%9F
*2 ー引用ー
「バーチャル・リアリティ」『フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)』より。
“最終日付(2022年12月11日 (日) 03:05)” UTC
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3