ドタバタ主婦3人組が「真空成形機」を使った加工に挑戦!!
今回は、真空成形機を活用して型抜きチョコレートのトレー作りにチャレンジしました。
書き手は、 フライドポテトは細めが好きな”北澤”でお伝えします。

真空成形機に関する過去の記事はこちら≫

主婦3人組・真空成形機に挑戦!~あれこれ成形してみた~

主婦3人組・真空成形機に挑戦!~お面と缶バッチホルダー~


目次

  1. 真空成形機でのトレー作りのポイントを探る
  2. 作ってみた
  3. さいごに

1.真空成形機でのトレー作りのポイントを探る

お世話になっているプロノハーツのM様より、
「3人で真空成形機でお菓子用のトレーを作ってみたら」
とお話があり、可愛いお菓子のキットを見せて頂きました。
お菓子用トレーというと、知育菓子系などたくさんありますよね。
こちらのキットに入っているトレーも、原型に添わせて成形されているようです。
チャレンジさせていただくにあたり、先にこのお菓子キットを作ってみることになりました。
ご厚意に感謝・・・!
真空成形機でのトレー作りにおいてとても参考になりそうです。
作業しながらポイントを掴んでみます!

・・・と意気込んで始めたものの、これが意外と難しく、チョコの扱いに苦戦し必死に作業。
ドタバタと何とか作り上げた中で気になったのは2点。
・手作りキットのトレーは表面がサラサラしている。中身が付かないヨーグルトの蓋のようです。チョコレートがトレーから綺麗に剥がれるのは、これが大きなポイントかも。
トレーは結構薄い。厚みがあると、模様の出方や剥がしやすさに影響がありそう。

これらをふまえて、主婦3人で色々とアイデアを出し合います。
お菓子キットでの作業を参考にしたい&バレンタインが近かったことから、トレーは型抜きチョコレートをイメージし決めていくことにしました。

①原型のデザイン
原型の造形は光造形?FDM方式?
→FDMで造形し、積層跡を活かすデザインはどうか?
デザイン性の高い柄が合いそう!
→プロノハーツ社のある長野県塩尻市の特産ブドウをモチーフに型作り
サイズは?
→一口サイズの薄めの板状
さらにレーズンをトッピングし、見た目と味の統一をはかる

②原型のデータ化
デザインをどのようにデータ化するか?
→AI?blender?手法様々で試行錯誤ありそう

③原型の造形
出来上がったstlデータを造形
→材質は?向きは?(縦向きが綺麗に仕上がりそう)
→ピッチは?(細かい方がよさそう)

④真空成形機でトレー作り
⑤トレーでオリジナルチョコレート作り

どうやって原型を準備するかが大きな課題でしたが、いつも使わせて頂いている3DプリンタBambu Labで進めることにしました。
上手くいけば、デザインから自作のオリジナルチョコレートが出来ます!頑張るぞ!


2.作ってみた

①型のデザイン
ブドウをモチーフに、と考えた3種類。
3人で相談し、中央のデザインに決めました。


②型のデータ化
手持ちの物に薄いチョコの型があったので参考にします。
サイズは3×3cm、深さは5mm程度。
文字の立ち上がり部分は1mm。
線の幅は2mm。
データ化は、デザイン画をSVGデータに変換後fusion360にて取り込み、押し出しで作成しました。
確認してみると、模様に対して小さすぎるように見えた為、5×5cmに変更。
このデータを一旦造形してみて、修正が必要かを確認します。
ツルの巻き込み部分が吸引時に甘くなり、柄がクッキリ出ないのではと判断しました。

修正を加えたデータがこちら。
ブドウのツルの味わいを残しつつ、しっかり形が出るように調整。
空気抜きの穴も少し大きくなっています。


③原型の造形
向きは普通に置いたそのままの状態で造形しました。

④真空成形機でトレー作り
いよいよこの原型を使ってトレー作りです。
今回も、「卓上型 真空成形機 FORMART SE」を使用させて頂きます。
プラスチック板は、PET・0.5㎜を使用しました。
お菓子キットのトレーとの違いは、ツヤ・厚みがあるといったところでしょうか。

タッチパネルでモードを選択し、型をセット。
以前のドタバタ試行錯誤した記憶&久しぶりに扱う真空成形機に緊張しましたが、一瞬で綺麗に作ることが出来て感激しました!

こうして確認すると、板に厚みがあるためかクッキリというよりは少しなだらかな仕上がり。
模様がどれだけ綺麗に出るか、気になるところです。

⑤トレーでオリジナルチョコレート作り
溶かした製菓用チョコレートを流し入れたら、テーブルに軽くトントンとし気泡を抜き、表面を滑らかにします。
・型に硬さがあるため外しにくいのでは?
・型の表面=チョコの表面。積層跡は目立つかな?
懸念点を話しながら10分から15分ほど待機。
固まったことを確認して外してみると・・・
型が浅めだったこともあり、少し力を加えたらポロっと綺麗に外れました!
表面はツヤツヤ。
PET素材・製菓用チョコレートを使用したことが良かったのかもしれません。
模様はもう少しクッキリ出るイメージでしたが、それでも上出来ではないでしょうか。

中央にトッピングしたレーズンにご注目。
ご当地スーパーで売っている、信州産シャインマスカットのドライフルーツです。
ドライといえども大きさほぼそのまま、存在感を放っています。
右手奥に見えるのは、ブドウ色に着色したホワイトチョココーティング。
ツルのデザインと相まって、とてもお洒落です。
長野県塩尻市の特産ブドウをモチーフにと3人で考えたチョコレート。
無事に作り終えたので、お世話になっているプロノハーツの皆様にもお渡ししました。

もちろん、主婦3人組のお腹へもしっかり入りましたよ。


3.さいごに

今回、真空成形機を活用して型抜きチョコレートのトレー作りにチャレンジしました。
デザインから自作のオリジナルチョコレートが出来上がり、とても嬉しいです。

作業する中で気付いた点をまとめます。

  • プラスチック板の素材で仕上がりが変わる。今回は原型の模様の立ち上げが1㎜より多くても良かったかもしれません。次回はこれらを考慮して作りたいです。
  • 原型を薄くしたことが良かった。チョコが固まるのが早く、トレー型からも剥がしやすかったです。少ない量でも見栄えが良く、作業効率も良いのでたくさん作りたい時におすすめ!
  • 型抜きチョコを作る際は製菓用チョコレート推奨!テンパリングすればプロの様な仕上がりになるのでしょうが、温度のコントロールが必要です。製菓用チョコレートであればコツ要らずでツヤのある仕上がり!板チョコをただ溶かして固めるよりもしっかり固まるので剥がす時も失敗がありません。

立体カットやロゴ入りなど、面白そうな事がまだまだ出来そうですね。
ポイントを掴んで真空成形機ならではの細かな模様にもまた挑戦したいです。
さいごまでお付き合い頂き、ありがとうございました。