TOPICS記事でおなじみの 北澤、なを、まるいしお のドタバタ主婦3人組が、早く・手間なく・簡単に楽しめると話題の印刷機を使ったシルクスクリーンに挑戦!!
オリジナルロゴ入りトートバッグを制作しました。
この記事では、作業の様子や製品を使った感想をご紹介します。
書き手は、おにぎりが大きくなりがちな ”北澤” でお伝えします。
目次
1.シルクスクリーンとは
シルクスクリーンとは、メッシュ状のスクリーンにインクを通過させる穴をあけて印刷する技法です。
昔はこのスクリーンに絹(シルク)を使っていたという理由でこう呼ばれているそうですよ。
スクリーンの版を作るには専用の装置や設備が必要で高額だとか・・・。
そんなシルクスクリーン印刷を自宅などで気軽に楽しめるのが、今回使わせていただく”xTOOLスクリーンプリンター”です!
どんな製品なのかとてもワクワクします。
ただ、このスクリーンプリンターは単体では使用できません。
スクリーンをレーザーで彫刻加工して版を作るため、レーザー加工機が必須になります。
xTOOL製品ページにてスクリーンプリンター専用のレーザー加工機も紹介されており、セットで購入することができます。
プロノハーツ社にはすでに保有している※HAJIME CL1 PLUSというレーザー加工機がありますので、今回はこの組み合わせでシルクスクリーンにチャレンジさせて頂きます!
※HAJIME CL1 PLUSに関する過去記事も是非ご覧ください。
2.挑戦してみた!
2-1.製品説明と手順
基本キットはこんな感じです。
①フレーム(スクリーンをセットします)
②固定ピン(スクリーンとフレームを四辺で固定します。)
③スクリーン(メッシュ状になっています。ここにレーザーを照射し版を作ります。)
④ハンドル(クリップで固定した後、パチンと留めるとスクリーンはさらに強く外側に引っ張られます。)
⑤木製ボード(裏側にはマグネットが付いています。)
⑥スクイージー(マグネット付きで作業中本体に取り付け出来便利です。)
⑦水性インク・スパチュラ(作業後余った分は容器に戻して再利用できます。)
⑧スクリーン印刷機本体(フレームをセットした状態でプリントを行います。)
大まかな手順を説明します。
加工用データを用意し、スクリーンを張った状態のフレームを裏を上向きにしてレーザー加工機内に配置し、版を作ります。(ここではレーザー加工機はHAJIME・それに応じたソフトのHARUKAを使用しています。)
裏側からレーザーを照射するので、反転文字で加工します。
版をスクリーン印刷機本体にセットします。差し込んでネジを回すだけで固定できます。付属の木製ボードも取り付けます。
印刷したい物をスクリーンの下に配置し、インクをスパチュラで置いてスクイージーでシュッ!
難しい手順は特になく、「これだけで綺麗なスクリーン印刷が楽しめるんだ!今回はスムーズにできそうだ!」と思ったのも束の間、そうはいかないのが主婦3人組です。
2-2.今回のドタバタ
ドタバタその①
フレームがレーザー加工機内に入らない!?
・・・正確にはギリギリ入ったのですが、部品同士が干渉して加工が出来ないことが判明。
フレームの働きを何かで代用できないかと3人寄ればの知恵を絞った結果、厚みのある木製ボードにスクリーンを沿わせテープで固定するという技を生み出しました。
張りが少し頼りない気もしましたが、問題なく加工を行うことが出来ました。
ドタバタその②
インクが通らない!
手始めに彫刻レーザーパワーを8%にして照射したのですが、インクが全く通りませんでした。
練習用にと置いた紙に何も写っていません・・・。
適切な設定を探し出す必要が出てきました。
2-3.ドタバタ解消、いざ印刷へ!
フレームは、プロノハーツさんのプロの知恵により加工機内にセットできるように改造されました!
干渉していた側面のハンドルがネジに取り替えられています。
これによりHAJIMEでの加工が可能になりました。すごい。
レーザーパワーの設定は、数値を変えいくつかテストを行うことにしました。
範囲にあまり影響のない小さなデータに置き換え、彫刻レーザーパワーを12%, 20%, 28% に変更してカット実行。
12~28%はどれもインクが通り、版として問題ないようです。
今回は設定値15%にし、版を作成することにしました。
反転・位置をしっかり考慮してデータと版を作ります。
加工が終わったら、スマホなどの光源を当てチェック。
穴が空いている事を念入りに確認しました。
いよいよ本番です。
帆布生地のトートバッグの持ち手下の中央部分にロゴをプリントします。
持ち手に厚みがあるため、バッグの間にノートを入れて高さがフラットになるように調整しています。
レーザーの設定もOK!版もOK!配置もOK!高さもOK!
上記で説明した手順で作業を繰り返すこと数時間・・・。
ど~んと50枚、出来上がりました~!
表面が粗い帆布生地にもしっかりとインクが乗っており、仕上がりは申し分ありません。
準備が整ってからは、シルクスクリーンの早く・手間なく・簡単に、を感じながら楽しんで作業を進めることが出来ました。
プロノハーツ社のノベルティとして使って頂けたとの事で、とても嬉しいです!
3.さいごに
xTOOLスクリーンプリンターで、早く・手間なく・簡単にシルクスクリーンを楽しむことが出来ました。
主婦3人組が感じた注意点とコツが何点かありますのでご紹介します。
注意点
- 印刷機単体では使用できない。レーザー加工機と併用する必要がある。(専用加工機のセット販売があります)
- スクリーンのサイズとレーザー加工機内のサイズに注意。(サイズをよく確認して安心・安全に楽しみましょう)
- 専用以外の加工機を使用する場合は、まずは適切な彫刻レーザーパワー設定を探す。
コツ
- フレームは3㎜ほど浮かせてセット・・・印刷面から付かず離れずの良い距離感がにじみやかすれを防ぎます。
- 印刷面はフラットに・・・工夫を凝らしてなるべく平らにすると仕上がりが綺麗です。
- 2度刷りが良い感じ・・・はじめにインクを優しく行き渡らせてから、強めに刷ると綺麗に印刷できました。
- インクはたっぷり!・・・余った分は容器に戻すことが出来るので迷わずたっぷりのせましょう。
版さえ作ってしまえば繰り返し使えますし、多色印刷も面白そうです!
今後も、xTOOLスクリーンプリンターで幅を広げて色々と作っていきたいと思います。
お付き合い頂きましてありがとうございました。