こんにちは!
子どもと一緒に 3Dやものづくりを楽しみたい、”まるいしお”です。

前回はキャラクターのデザインから3Dモデリングまで、全部を生成AIにお任せしてオリジナルの3Dキャラクターを作成しました。
前回の記事はコチラ「デザインからモデリングまで全部AIにお任せ!3Dキャラクターを生成してみた。

今回はそのデータをダウンロードして、Blenderで色を表示させる方法をご紹介します!!


1. 3Dモデル作成に使用した AI

はじめに前回のおさらいとして、モデル生成に使用した2つのAIを簡単にご紹介します。

1-1. キャラクターデザイン

まずは、画像生成ができる「Mage space」を使って、キャラクターのデザインを作成しました。
使用にはアカウント登録(Googleアカウントでも可)が必要となりますが、無料で使用することができます。(2024年6月時点)

1-2. 3Dモデリング

3Dモデルの生成には「Tripo」というAIを使用しました。
「Tripo」は、Tripo AIとStability AIが共同で開発した、高速3Dオブジェクト再構築モデル。

公式サイトもありますが、今回はアカウント登録なしで気軽に試せるデモサイトを使用させて頂きました。
https://huggingface.co/spaces/stabilityai/TripoSR

使い方など詳しくは、前回の記事「デザインからモデリングまで全部AIにお任せ!3Dキャラクターを生成してみた。」をご覧ください。

そして前回、「Tripo」と「Mage space」の2つのAIを使って生成した3Dキャラクターがコチラ。
猫の宇宙飛行士です。

ちなみに図に書かれている「Shape-E」は、テキストから直接3Dモデルを生成できるAIです。
Shape-Eも無料なのでご興味ありましたらお試し下さい。


2. 生成されたモデルの色を表示させる

Tripoで生成されたデータは、GLBまたはOBJ形式でダウンロードすることができます。

でも、ダウンロードしたObjデータをWindowsの標準3Dビューアーでそのまま開くと、残念ながら色などのテクスチャが表示されません。

このままでは、このデータを何かに活用しようと思っても使いにくいですね。

ご安心下さい!
Blenderを使えば色を表示する事ができます。

手順はとっても簡単です。

  1. Blender のファイル/インポート/Wavefront(.obj) からダウンロードしたファイルを読み込みます。
  2. データを読み込むと、やはり白いままです。
    画面上部のメニューから「シェーディング」を選択してください。
  3. モデルを選択した状態で、画面右の「マテリアル」を押して、「新規」をクリックして下さい。
  4. 表示された画面の下側で右クリックをして、追加/入力/カラー属性 をクリックします。
    この時もモデルを選択した状態にしてください。
  5. 追加されたカラー属性の カラー の右横にある黄色い丸をクリックして、線を伸ばして、ベースカラーの黄色丸に繋げます。
  6. これで色が表示されます。

色が表示されたので、背景を設定してレンダリングしてみました。
背景も Mage space で生成した画像です。


3. 他にも生成してみた

折角なので、他のイラストからも3D生成してみました。

さかな。
想像以上にさかなくさい。

背景を合わせてみました。
スキューバ―ダイビングの人がいい味を出しています。

車に乗るコアラ。
のる、、、確かにのっているが

自由なコアラ。


4. さいごに

Blenderを使って簡単に色を表示することができました!!

簡単に3Dモデルを作成できるので、色んな活用ができそうです。
例えば、、、

  • 背景を合わせて複数のシーンを作り、オリジナルの絵本を作る
  • 3Dプリンタで造形してオリジナルのキーホルダー作り
  • 3Dアニメーション

今後、これらにも挑戦してみたいと思います。
さいごまでお付き合いいただきありがとうございました。