こんにちは!ちょこっとだけCAD経験のある主婦の”まるいしお”です。
箱についたハンドルを回すとぴょこぴょこと人形が動く、「からくり」のおもちゃで遊んだ事がありませんか?
そんな「からくり」を使った、オリジナルのおもちゃ作りを目指して、初心者が試行錯誤している内容をお伝えします。
前回は、基本となる板カムをモデリングして、3DCADで動かしました。
第2回の今回は、板カムの形を変えると、動きがどう変わるかを見てみました!
1.あれ、動かない・・・
まずは、前回作成したカムから、形を変えて動かしてみます。
>前回の記事はコチラ「カラクリを作ってみたい!~板カム~」
前回と同じように作ったつもりですが・・・
なぜ途中で止まる????
ネットで調べたり、カムの形を修正したりとあれこれ試します。
その結果、以下の2か所を修正することで、カムを動かすことができました!!
(1)接線関係の順番
一つ目の修正箇所は、「接線関係」のコンポーネントを選択する順番。
下記の順番で選択しないと、動かないようです。
- コンポーネント1に、「接触子」
- コンポーネント2に、「カム」
(2) 抑制の設定
二つ目の修正箇所は、必要のない接線関係は「抑制」する。
今回は、形が違う複数のカムに対して、接触子は共通で使うことにしました。
つまり1つのパーツに対して、複数の接線関係を設定することになります。
するとそのままでは、各接線関係がケンカしてしまい、思うように動かすことができません。
それを解決するためには、動かしたいカムに対する接線関係以外は「抑制」すると良いようです。
この2点を修正することで、無事にカムが動くようになりました!!
2.色んなカムを作ってみた
早速、色んな形のカムを作って動かしてみます。
今回は動きをイメージし易いように、初瀬野リン様の「うさぎさん」を接触子のトップに付けてみました。
とても可愛らしいうさぎさんです!!
さて、どんな風に動きが変わるでしょうか。
まずは、前回と同じくたまご型。
ゆるやかに持ち上がり、ゆるやかに下がります。
お次は、正円で回転中心をずらしてみました。
たまご型よりも更に、ゆるやかな動きですね。
続いては、おたまじゃくしのようにシッポが生えた形。
ぐーっと上がって、すっとんと落ちます。
まるの次は、三角形。
一定のリズムですね。
試しに、花の形を作ってみました。
ぴょこぴょこと、一番ウサギさんらしい動きでしょうか。
最後は、あったらいいなうさぎの形。
3Dだと動きますが、現実では・・・
3.さいごに
板カムの形次第で、色んな動きを作ることができることが分かりました!
目的の動きに合わせたカムづくり。
単純な構造ですが、これだけでも奥が深いですね。
最後になりますが、初瀬野リン様 素敵な作品をありがとうございます。
またのご投稿をお待ちしております!!
さいごまでお読み頂き、ありがとうございました!