こんにちは!ちょこっとだけCAD経験のある主婦の”まるいしお”です。
子どもの工作でお馴染みの「プラバン」。
最近では、大人のハンドメイド作品の材料としても定番ですね。
プラバンはハサミやカッターで好きな形に切り抜くのですが・・・割れたり折れたりして、なかなか切り抜くのが難しい。
そこで今回は、プラバンをレーザーカッターでカットして、より繊細な形を作ることに挑戦!
この記事では、
- レーザーカッターの加工用データ (雪の結晶) の作成方法
- カットしたプラバンに熱を加えた結果
をお伝えします!
1.レーザーカッターの加工用データの作成
1-1. なぜ svg 形式?
レーザーカッターでは、bmp や jpg などのお馴染みのファイル形式(ラスタデータ)のデータも使用できます。
ですが、今回のように完全に切り抜きたい時には、svg など線の情報を持った形式(ベクタデータ)である必要があります。
※ ラスタデータとベクタデータについては、以前に「主婦3人組・レーザーカッターに初挑戦!~2.データの準備~」でご紹介していますので、ご参照下さい。
※ 今回の加工には、HAJIME CL1 PLUS をお借りしました。ご使用になる加工機によって条件が異なるため、詳細はお使いの説明書をご覧ください。
1-2. データの作成
今回は「Inkscape」というフリーソフトを使って、svg形式のデータを作成しました。
基本的なデータ作成方法は、過去記事をご覧ください。
ここでは、今回のモチーフである「雪の結晶」を作った際の、大まかな流れをご紹介します。
- 「ペンツール」でモチーフの一部を作成します。
この時「フィル/ストローク」で、フィル(塗り)は無し、色は赤(R255)にします。
この設定をすることで、切断線だと認識されます。
- 描いたモチーフを複製して、「変形」の「回転」タブで角度を入力し「適用」させます。
- スナップを有効にして、回転させたモチーフを重ね合わせます。
- 「ノードツール」でそれぞれの端点を選択して、「選択した端点ノードを連結」で線を繋ぎ合わせて、1つの線にします。
2~4までの手順を繰り返して、モチーフを完成させます。
- 今回はアクセサリーにしたいので、最後に金具を付けるための穴をつけます。
円ツールで、円を二つ書いて、位置や大きさを調整します。
- 続いて、円の不要な部分を削除します。
円を選択した状態で、「パス」メニューから「オブジェクトをパスへ」をクリックします。
これで、円の線をカットしたり、モチーフと結合させたりできます。
- 最後に円とモチーフを選択した状態で、「パス」メニューから「統合」を選択します。
すると、不要な部分がなくなり、円とモチーフが結合されます。
- 最後にsvg 形式で保存をします。
これでデータの完成です!!
2.加工から装飾まで
加工データが出来上がったので、レーザーカッターで加工。
百均のプラバンを使用しました。
それにしても、ひどい歩留まり・・・
レーザーカッターなら、端からハサミで切り込んでいく必要がないので、もっと材料を無駄にせず済むはずです。
さてお次は、カットしたプラバンに油性ペンで色塗り。
さすがレーザーカッター。キレイにカットできています!!
いよいよトースターで熱を加えます。
果たして、上手くいくでしょうか・・・ドキドキ。
失敗!!
細い部分はすぐに熱が冷めてしまうので、広げる前に固まってしまいました(泣)
そんなこともあろうかと、作っておいた予備で再挑戦・・・
先ほどの反省を活かして、トースターから出したら素早く形を整えます。
この1週間で一番素早く動きました。
せっ、成功・・・!?
細い部分は熱で収縮していますが、中心の面積が広い部分は収縮しきれていません。
う~ん。形や熱の入れ方など、試行錯誤の余地がありそうです。
そんな訳で大成功とは言い難いですが、とりあえず形になった?ので、最後に金具やビーズと取付けて完成です!!
3.さいごに
レーザーカッターでプラバンをカットしてみて感じたことのまとめ
- ハサミより歩留まり良く切り抜ける
→ 材料を無駄にしないって素晴らしい!! - 熱による収縮を考慮した形状にする必要がある(極端に細い部分を作らない)
→ 繊細なカットができるからと言って、どんな形でもよい訳ではないですね・・・ - レーザーカッターという新しいツールを使うことで、お馴染みのプラバンも新たな使い方ができそう!!
さいごまでお付き合い頂き、ありがとうございました。