こんにちは!
北澤です。
今回は
ぎんさん様の
カミキリムシ
を造形しました。
※クリックするとページへ飛べます。
ジュエリーをCADで製作しています。
息抜きでざっくり作ってみました。
ジュエリーとして製作可能なようにデフォルメしてあります。
ディテールは作りこんでいませんのであしからず。
ジュエリーとしても身に着けられる、こんな素敵なカミキリムシにピッタリのフィラメントが最近届きました!
造形
こちらがデュアルカラーというフィラメントです。
デュアルカラーとは、主に「2つの色を持つ」「2色展開」といった意味で使われる言葉です。
光沢のある赤と青の2色になっているので、どんな色の出方をするのかとても楽しみです。
造形の途中でも、形状によって赤が強かったり、青白く光ったりと色が変化して見えます!
造形完了しました。
形も色も、美しい~~!
デュアルカラーの良さが十分に発揮されていると思います。
触覚部分を慎重に、サポートを剥がしていきます。
「ディテールは作りこんでいません」との事ですが、ひっくり返った姿は結構リアルです・・・!
また、「ジュエリーとして製作可能」と記載の通り、投稿ページのツヤのある仕上がりにとても惹かれます。
もう少しツヤを出したい気持ちと、このまま虫らしい節の感じを活かしたい気持ちで揺れ動きます。
悩んだ末に、
●羽部分→少しツヤを出す
●足部分→節の感じを活かす
欲張って良いとこどりを目指します!
ツヤ出しには、以前感激したアセトン(除光液)を使用した方法で行いたいと思います。
アセトン(除光液)を使用したツヤ仕上げに感激した記事は こちら(併せてご覧頂けると嬉しいです)
アセトン配合の除光液を筆で慎重に塗布します。
塗布後は、太陽光に当てたり、瓶で成分の濃度を濃くしたり、工夫しながら待機していました。
さて、仕上がりは・・・
何と、カミキリムシ、白く変色してしまいました!!
せっかくの投稿データ、そして2色フィラメントでの造形だったのに・・・。掲載するのも忍びないほどの大失敗です。
何故、こんなことになってしまったのでしょうか。以前は上手く出来たのに。
調べてみると、しっかりと理由がありました。
原因
アセトンは3Dプリンタで使われているフィラメントを表面から溶かす性質があります。
これを利用したのが以前の記事にも載せたツヤ仕上げです。
しかし、アセトンが表面を溶かすことで光の乱反射が増えるとの事。
この光の乱反射が白い変色として見えた原因でした。
それでは何故、以前は成功して今回は失敗したのか。
それはズバリ、フィラメントの色!です。
白色であれば気にならなかったことが、今回の濃くて暗い色では変色となり残念な仕上がりになってしまったのです。
対策
今回の失敗を踏まえた今後の対策は、
アセトンでのツヤ仕上げは【明るい色のフィラメントを使用した造形物】で行う!(多色フィラメントも避けた方が良いかも)
これに尽きると思います・・・。
使用
白く変色させてしまったカミキリムシですが、どうにか元の色を出せないかと色々試してみました。
サンドペーパーで表面を少し磨いてみると、白い部分が削れて色が出てきましたが、削り過ぎが怖くなり中断。
透明のマニキュアを塗ってみたところ、色が回復しつつ、ツヤも出て滑らかに仕上がりました!
変色がかなり改善されて、形状、色ともに素敵な仕上がりにすることが出来ました。
ジュエリーにしたら素敵ですね。
身に着けていたら、注目されること間違いなしです。
さいごに
今回の失敗では、
「この素材にはこの処理は向かないんだな」
「色はこう変化するんだな」
と、学びもあったので結果オーライ!という事にしたいです。
そして、それを楽しむことが出来る環境にも心から感謝しております。
ぎんさん様
カミキリムシ
素敵な作品をありがとうございました。
またの投稿を楽しみにしています。