メリークリスマス!
子どもと一緒に 3Dやものづくりを楽しみたい、”まるいしお”です。
あっという間に、今年もクリスマスの季節になりましたね。
今回はモデラボを運営されているプロノハーツ様のキャラクター「プロノサウルス」(通称プロノ君)をクリスマス仕様にしてみました!!
写真にある通り、今回は「サンタ帽子」と「プレゼント」をモデリングし造形したのですが、、、
CADソフトか、CGソフトどちらを使う?
初めてモデリングに挑戦する時には、2つの違いがよく分からず悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、
- それぞれのソフトのモデリングの流れ
- 実際にモデリングした感想
初心者の個人的な感想にはなりますが、CGとCADの違いが気になる。という方のご参考になれば幸いです。
1. CADとCGどっちを使う?
さっそくですが、一般的にCADとCGは以下のように使い分けられています。by chatGPT
CG(コンピュータグラフィックス)
・ 主に視覚的な表現やアートを作るために使われます。
・ デザインの美しさや視覚的なインパクトが必要なものに使用。
CAD(コンピュータ支援設計)
・ 物理的な製品や建物の設計に使われます。
・ 実際の製造や建設に向けたデータを作成することに使用。
それで、
サンタ帽子とプレゼントは結局どっちを使ったらいいの?
初心者あるある。やっぱりどちらを使えばいいかよく分かりません。
というわけで、今回はそれぞれ別のツールを使ってモデリングしてみました!!
- サンタ帽子は、CG(Blender)
- プレゼントは、CAD(Fusion360)
各ソフトのモデリングの流れを踏まえながら、感じた事をご紹介します。
2. CG(Blender)
まずは、サンタ帽子を CG ソフト「Blender」で作成します。
Blenderは、無料でオープンソースの3Dコンピュータ・グラフィックス(CG)ソフトウェアです。無料でありながら非常に強力な機能を持っているため、個人や小規模な制作チームにも人気があります。
最初に基本となる図形を、大まかにサイズ感を合わせて配置します。
続いて、移動や拡縮を使いながら形を整えます。
辺や頂点を移動させて、部分的に形状をカーソル操作で編集できます。とても直感的です。
形が決まったら、表面にテクスチャを設定します。(これはCGならではですね!)
今回は白い部分にフワフワ感を出します。
造形しないのであれば「ここでひとまず完成!」となりますが、今回は実際にプロノ君の頭に被せるため、実物に合わせてサイズや形を調整していきます。
今回は「Scaniverse」 というスマホアプリを使って、プロノ君のモデルを3Dスキャン。
そのデータに合わせて調整作業を行いました。
Scanivers については、こちらの記事を参照ください「「Scaniverse」で3Dスキャン ー1.やってみた!ー」
Blender で、帽子の形やサイズを微調整。
ちなみに、帽子の内側もこのデータに合わせて凹ませようとしましたが、これはうまくいきませんでした(汗)ぐにゃぐにゃして難しい、、、
最終的な帽子がこちらです。
分かり難いですが、テクスチャを設定した白い部分はちゃんとボコボコしています。
3. CAD(Fusion360)
続いては、プレゼントをCADソフト「Fusion360」で作成します。
まずは、寸法決めてベースの四角を配置します。
続いては、スケッチでリボンを書き、押し出します。
角にフィレットをかけて、丸みをつけます。
CADでは丸みの大きさなど、パラメータを後からでも簡単に変えられますが、CGではなかなか難しい(私が知らないだけかもですが、、、)
最後にプロノ君の手にさせるように、下面に寸法を決めて穴を空けます。
寸法をかっちり決められるのがCADの醍醐味ですね!気持ちがいい。
完成したプレゼントがこちらです。
4. モデリングして感じたこと
今回、モデリングをして一番感じたことは、「モデリングプロセスの違い」です。
- CADではサイズや穴径など細部を含めて、寸法を予め決めておく必要があります。
- CGでは大まかに形状を決めた後、細部を直感的に編集していきます。
これは前述した通り、CADは製造、CGは表現やアートと目的が異なるためで、両者の違いを分かりやすく感じる事ができました。
もちろんCGでも寸法に合わせてモデリングする方法もあれば、CADで直感的に編集する方法もあります。
なので、基本的には使いなれたソフトを使うのが一番かと思いますが、モデリングに行き詰った時など、CGとCADを使い分けるとモデリングの幅が広がるかもしれないと感じました。
さいごまでお付き合いいただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!