こんにちは!
子どもと一緒に 3D CAD やものづくりを楽しみたい、”まるいしお”です。
秋になると子どもが拾ってくる「トチノミ」。
今回は、このトチノミを転がして遊ぶためのゴールを、3Dプリンタで作ってみました!!
この記事では、「子どもと一緒に楽しむ」を目的に、少しだけ工夫してみた内容などをお伝えします。
お子さんと一緒に 、3D CAD やものづくりを楽しむご参考になれば幸いです。
1.はじめに
「モチモチの木」という絵本でお馴染みのトチの木。
そのトチの木になるのが、栃の実(トチノミ)です。
子どもが拾ってきて、初めて見た本物。
驚くほど大きく、ツヤツヤしています。
お土産屋さんでは、トチノミせんべいや、とち餅などの加工品をよく見かけます。
でも、生のトチノミは灰汁が強く、栗のように茹でただけでは食べることが出来ず、家庭での調理は難しいようです。残念。
そんな訳で、大量に地面に残されるトチノミ。
どんぐり、栗、松ぼっくりが大好きな子どもは、もちろんトチノミも大好き。大量に拾います。
折角なので、そのトチノミを使って何か遊びたい!!
2.モデリング
早速、Fusion360を使用して3Dモデルを作成。
今回は、全部で4つのパーツに分けてみました。
こんな風に動く想定。
ここで、モデリング時に使ってみて便利だった機能をご紹介します。
知っていると知らないでは大違い・・・(痛感)
1)薄板の押し出し
一つ目は、ソリッドの「薄い押し出し」。スケッチから直接、薄板形状を作れます。
- ①押し出しから、②薄い押し出しを選択します。
- ③でスケッチを選択し、④で厚みを指定。
- あとは、通常の押し出しと同じ様に、押し出す長さを決めれば完了です。
2)面のオフセット
二つ目は、「面のオフセット」。
形状の一部を小さくしたり、大きくしたりできます。
- ①面のオフセットを選択し、②でオフセットさせたい面を選択します。
- ③でオフセットの値を指定して完了です。
3.造形して遊んでみた
3Dモデルができたので、造形して組み立ててみました。
旗がスムーズに立ち上がるように、先に重り(子どもの粘土を拝借)をつけてあります。
それでは、まずトチノミ単体で転がしてみます。
無事に旗が立つでしょうか・・・ドキドキ。
立ちました!!
トチノミ自体が凸凹しているので、思うように真っすぐ進まず・・・
でも、そこも面白い。
続いて、枝でコースを作ってみました。
枝も曲がっていたり、太さが左右で違うと上手く転がりません。
より真っすぐな枝を探したり、下に石を挟んで調整したり、よりまん丸なトチノミを選別したり、、、
あーでもないこーでもないと、子どもと一緒に楽しむことができました。
おまけに、家のレールでも遊んでみました。
子どもがこっそり例のマークを貼っています。自分で装飾できるのも楽しいですね。
4.さいごに
子どもが大好きな木の実。
身近な自然の物を遊びに取り込むと、子どもと一緒に季節を楽しめそうです。
全てを自然物で作るのが一番ですが、小さい子にとっては扱いが難いことも・・・
そんな時は、部分的に手助けする物を作ってみると、遊びの幅が広がると感じました。
さいごまでお付き合い頂き、ありがとうございました。