こんにちは!ちょこっとだけCAD経験のある主婦の”まるいしお”です。
日頃から職場や家庭で感じている、ちょっとした不便なことやお悩みを
3Dプリンタを活用して解決していく「3Dプリンタで解決し隊」!
前回に引き続き、お菓子箱のフタのお悩みを解決していき隊と思います。
3Dプリンタで解決し隊!~お菓子箱のフタ chp.3~
1.3Dプリンタで出力
まずは前回作成した3Dモデルを3Dプリンタで出力していきます。
実はこのフタ、直径が160mmと今までの造形物と比較すると大き目なサイズ。
(いつもお借りしている3Dプリンタ UP300の最大造形サイズは255W × 205D)
果たして無事に造形できるのでしょうか?
↓↓↓ 結果がこちら ↓↓↓
どうやら3Dプリンタの土台から左側が剥がれた状態で出力が進んだ結果、
上部で歪みが出てしまったようです。
幸い穴等は空いておらず使用にあたっては問題なさそうなので、このままでいくことにします。
2.サポート剥がし・磨き
何とか3Dプリンタでの出力を終えたので、お次はサポートを剥がし、表面を磨いていきます。
まずは、今回使用した工具等をご紹介します。
手始めに、自宅にあったマイナスドライバー・ラジオペンチでサポートを剥がしていく。
鼻歌混じりでペリペリとサポートを剥がしていくが・・・裏面の一部がどっーーしても取れない!!
後日、スクレーパーとニッパーをお借りして再挑戦。
何とか剥がしきることができました!!
やはり、適した道具を使うって大切です。
お次は表面を磨いていきます。
今回は出力が上手くいかなかったこともあり、部分的に溶けてガサガサな箇所があったので、
まずはそこを金やすりで大まかに削りとります。
ベースの他の部分はひたすら紙やすり(粗め#400 →細かめ#1000の順番)で磨いていきます。
ちなみに、紙やすりは耐水ペーパーがオススメ!
水を張った桶のなかで磨いていくと、紙やすりの目が詰まりにくいので作業がし易く、
しかも削った粉が周りに飛び散ることも少ないので掃除も簡単でした!!(ここポイント)
最後に、文字や摘みの部分はなるべくエッジをキレイに残したかったため
アセトンを使用してエッジにはかからないように積層跡を溶かしていきます。
が、・・・ツルツルに仕上げる事に熱中し過ぎて、写真を撮り忘れました(汗)
3.塗装
次はお楽しみの塗装です。
まずは使った道具等をご紹介します。
続いて、おおまかな作業の流れをご紹介。
まずはベースとなる円盤部分を黒に塗装していきます。
今回、円盤部はスプレー塗料を使用するため、黒に塗りたくない部分に予めマスキングをします。
指が入らない細かい部分は爪楊枝を使って、形状に沿うようにマスキングテープを押し込んでいきました。
マスキングが終わったところで、スプレーを吹きかけます。
ムラなく仕上がるように、愛情を込めて3回程吹きかけを行いました。
塗装した部分が乾いたところで、先程マスキングをした文字と摘みの部分を
アクリル塗料を筆で塗っていきます。
こちらも愛情込めて塗りぬりぬり・・・(熱中)
そんなこんなで完成したものがコチラです!!
いかがでしょうか?
濃いめではありますが、主役のプロノサウルスさんの発色もいい感じで仕上がっています(自己満足)
さて突然ですが、こういったキャラクターの命と言っても過言ではないのが、「目」!!
今回、「そのまま出力すると目の部分は細かすぎて上手に出力されないかもしれない、
目は別パーツで出力し塗装後に接着すると良い。」と、アドバイスを頂いたので実践してみました。
しかも、更に細かい部分のこだわりですが・・・
黒目の中にある白目は貫通穴にしていたのですが、それだと見る角度によっては白く見えない!!
というわけで、どの角度から見ても白くなるよう白いパテを埋めてみました。
違いが分かりますでしょうか?
4.実際に使用してみる
そんなこんなで暑苦しい程に愛情を注いで完成したフタ。
いよいよ例のお菓子箱に載せてみます!!
載りましたーーー!!
このお菓子箱が設置されているプロノハーツ社員の皆様にも見て頂き、
「摘みの部分がついて便利になった」「かわいい!」とコメントを頂くことができました。
とても嬉しい限りです。
先代のフタと同様に、今回作ったフタも末永くご使用頂けたら幸いです。
今回は初めての塗装でワクワクしながら作業することができました。
しかし、まだまだ塗装の奥は深そうです。
今後も「3Dプリンタで解決し隊」の活動を応援よろしくお願いします!
最後に、日頃からモデリングや造形、塗装のアドバイスやご指導を下さる
プロノハーツ メンバーの皆様にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。