ドタバタ主婦3人組がエッチングに初挑戦!!
試行錯誤した内容と対策をリアルにご紹介していきます。
書き手は、最近虫よけグッズのオニヤンマを手に入れた ’なを’でお伝えします。
目次
- エッチングってなあに
- 真鍮管を準備する
- エッチング
- 仕上がり
- さいごに
1.エッチングってなあに
1-1.エッチングとは
””エッチング(英: Etching)または食刻(しょっこく)とは、化学薬品などの腐食作用を利用した塑形ないし表面加工の技法。使用する素材表面の必要部分にのみ(防錆)レジスト処理を施し、腐食剤によって不要部分を溶解侵食・食刻することで目的形状のものを得る。
銅版による版画・印刷技法として発展してきた歴史が長いため、銅や亜鉛などの金属加工に用いられることが多いが、腐食性のあるものであれば様々な素材の塑形・表面加工に応用可能である。
金属の試験片をナイタール(エタノールと硝酸の混合液)などの腐食液によって表面を腐食することで、金属組織の観察や検査などに用いられている。””
参考:エッチング-Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0)
難しいですね。
簡単に言うと、真鍮などの金属を溶かす腐食液で図柄などを彫り込んだり浮き立たせたりする技術のようです。
これを「やってみない?」と勧められました。
プロノハーツ様、いつもありがとうございます!
1-2.手順とコツと注意点
1.溶かしたくない部分をマスクする
2.エッチング液に浸ける
3.凸凹ができたら水洗いしてマスクを剥がす
というのが作業の進め方です。
様々なブログなどを見せていただいた中で、多く目にしたのが
□マスクする前に素材を脱脂する
□腐食液は40~50度に加温
□エッチングする方を下向きに
□浸ける時間は1時間程度
汚れを落とさないとうまくいかない模様。
腐食液を温めないとなかなか腐食が進まないようです。
下向きは、今回は筒なので瓶を揺するくらいでしょうか。
時間は仕上がりの美しさに影響があるらしい。
加えて重要な注意点があります。
金属を溶かすので、残った腐食液を水道に流してはいけません
使用済みの腐食液は産業廃棄物です。
腐食液には中和剤も同梱しているものもありますが、取り扱い注意です。
浸けるための容器も、金属以外のものを用意しましょう。
肌についたときは良く洗い流しましょう。
1-3.カッティングシートで図柄を用意
腐食させたくない部分にカッティングシートを貼って、それ以外を腐食させて凸凹させるというわけです。
金属を腐食させるだけだからそうじゃない素材を貼るだけでいいというのがミステリアス。
油性マジックでもできるとか。。
各々図柄を用意して、本番に備えました。
2.真鍮管を準備する
2-1.はじめて金属の管を切る
黄色い管が真鍮です。
本当はステンレスの管に通して潰れない工夫をする予定でしたが通らず。。
そのまま切ってみたり、リップクリームを犠牲にしてみたりしながら必要な長さに切り分けました。
切った後はバリ取り。
やすりでごりごり切り口を削ります。
2-2.図柄を貼る
カッティングシートでないもので用意したマスクもありますが、結果はどうなるでしょうか。
短いものは検証用として一緒に浸けてみます。
3.エッチング
3-1.腐食液に浸ける
使用前はうがい薬のような色でした。
においもほんのりうがい薬(と感じたのはワタクシのみでした。。)
新しい腐食液を使わせていただきました。
フタをして、湯煎することにしました。
鮮やかなオレンジ色が、あっという間に黒くなっていきます。
しばし待機。
20分ほどで様子を見ると、一部マスクが剥がれていました。
脱脂がうまくできていなかったのか、粘着力がそもそも弱かったのか。。
検証用として入れたものだけでは心配で、他の物の一部も剥がしてみて、もう少し浸けることにしました。
湯を交換して、待ちます。
3-2.洗浄→磨き
1時間を過ぎたところで急いで腐食液から出しました。
キッチンペーパーで腐食液を拭き取ってからゆすぐことにしました。
検証用に穴が空いていました(゚ロ゚)
真鍮管そのものの出来が影響したものと思われますが、本当に溶けたんだ!と実感しました。
ゆすいだ後、ジフで磨きます。
ピカピカになるでしょうか☆
カッティングシートでマスクしたものは糊も残らずとても綺麗です☆
真ん中のものは糊が取り切れず、後日シール剥がしを使いました(;゚ロ゚)
ジフは泡が立つので、車用のコンパウンドを使うのもいいかもしれませんね。
4.仕上がり
図柄を浮き立たせることに成功しました☆
リップクリームのカバー完成☆
マスクが剥がれてしまった所は、凹んだ方と同じ色になっていますね。
シヤチハタのカバーにも☆
文字の縁の仕上がりの良さは、マスクがうまくいった証でしょう。
細かい図柄では、にじみやすかったりするようです。
銅の色が強い仕上がりになっています。
これは時間と温度によるものではないか、と考えています。
図柄や切り口が黒っぽく見えるのは、腐食液がマスクに染みていった証拠なのでしょう。
文字を凹ませることも、なんとか成功です☆
5.さいごに
今回は、エッチングに挑戦しました。
プロノハーツ様、いつもありがとうございます!
板状のものもできたら試してみたいですね~と3人で話しました。
もし次があるなら、もう少し赤みを抑えた仕上がりを目指します☆
もし、やってみようと思われた方は、腐食液の処理にはくれぐれもご注意くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。