光造形方式の3Dプリンターを使った造形に、ドタバタ主婦3人組が初挑戦!!
試行錯誤した内容と対策をリアルにご紹介していきます。

喜び溢れた成功、注意事項満載の片付けの様子はまさにドタバタ。

書き手は、カレーは簡単な料理では無いと声を大にして言いたい 北澤でお伝えします。


目次

  1. 対策の確認
  2. 造形、成功!
  3. 造形後のあれこれ

1. 対策の確認

先程の失敗の原因は明らかでした。
サポートが細く剥がれてしまっていた。

そこで
①サポートを「中間」から「太く」に変える。
②サポートの本数を増やす。

①と②をすることで、造形物とサポートの接合面積を増やし、造形物の脱落を防ぐ事に狙いを定めます。

考えられる対策はやりました。

今度こそ…

造形途中、
『バリッ』
と音が聞こえました。

これは、造形物がビルドプレートから剥がれる際に出る音に違いない…

今度こそ…
きっと大丈夫‼︎


2. 造形、成功!

造形完了の合図が鳴りました。
運命の瞬間。
この目で確認すべく、プリンター前に集まります。

造形物は…
出来ている!

剥がれることなく、付いているか…
こちらもクリア‼︎

やりました!
造形成功です‼︎

パチパチパチパチ…
待ちわびたこの瞬間に、思わず拍手が起こります。
そして、静かにガッツポーズ。

3度の失敗はありましたが、皆で考え、挑戦したことで結束の強まりを感じ、それも嬉しい瞬間でした。


3. 造形後のあれこれ

さあ、喜びもそこそこに。
光造形では造形後に「洗浄」と「二次硬化」をする必要があります。

なぜ、洗浄をするのか
→造形物の表面に、固まっていない樹脂が付いておりベタつきが残るから。

なぜ、二次硬化をするのか
 →造形したままでは半硬化の状態で、材料本来の強度が出ないため。
また、造形した層と層の間の固まっていない樹脂を硬化させるため。

なるほど〜
FDM方式との違いがここにもありました。

ありがたい事に、ドタバタ3人組の為の(⁉︎)天の声メモを発見。

  • IPA 4:水1の液で洗いブラシで流す
  • 超音波洗浄機IPAを使って本洗い(1〜2分)
  • 水で洗う
  • ペーパータオルで水分を取る
  • 紫外線ランプを当てる
  • サポートを取る
  • もう一度洗う

メモを手に、片付け作業も並行して進めていきます。


3−1  造形物の洗浄【要換気です】

プラットフォームを外します。
傾けてもレジンが垂れなくなったら片付け用のトレイの上で造形物を外します。
※素手でやっていますが(汗)使い捨て手袋を使用しましょう!

洗浄します。
IPAと水を4:1で混ぜた液体を使い、ハケ(筆)で余分なレジンを落としながら洗います。
超音波洗浄機を使って、IPAで本洗いします。

ビーカーがあるといいのですが、短時間ですので小分け容器(消耗品)でも問題ありません。
本体内側の線を目安に水を入れ、IPAと造形物の入った容器を浮かべてスイッチオン!
1~2分で十分です。

二次硬化を行います。
水で洗い、ペーパータオルで水気を取ったら、紫外線ランプを当てて硬化します。
使用したランプはネイル用の物です。
お値段もお手頃ですので、持っている方も多いのではないでしょうか。

サポートを取り、もう一度洗浄と二次硬化の手順を繰り返して造形物の洗浄は完了です。


3−2 光造形機の片付け

造形物を外したプラットフォーム
IPAを浸したペーパータオルで拭き、乾いたペーパータオルの上に置いて乾かします。

使用したレジン
茶こしと漏斗を使って、レジンバットに残ったレジンを保存容器に移します。
※素手でやっていますが使い捨て手袋を使用しましょうね!(2回目)

レジンバット
IPAを浸したペーパータオルで拭き取ります。

次回も気持ちよく使える様に整頓し、片付けは完了です。


~完成品お披露目~

サポートがついたままで失礼いたします。
肝心の写真を撮り忘れてしまいました・・・
こちらの一枚で、完成品の雰囲気とドタバタ3人組の歓喜を感じていただけたら嬉しいです。

成功した小さなハート、なんとも愛おしい。
3個作って初造形成功記念にすれば良かったな〜(そんな余裕は皆無でありました)
表面がとても滑らかで、FDM方式との仕上がりの違いに驚きました!


光造形、初チャレンジを終えて…

スムーズには行かなかった初めての光造形チャレンジ。
ドタバタ×3の大騒ぎでしたが、振り返ってみれば、汗をかきながら奮闘した時間がとても尊いものだと感じています。

傍らで見ていたプロノハーツの皆様は、失敗続きで内心ヒヤヒヤしていたかもしれません。
主婦3人組に新品のPhrozen Sonic Miniを用意して下さり、開梱から造形まで好きに使わせて下さった事、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

光造形ならではの精密な仕上がりも楽しみのひとつとしていましたが、小さなハートを成功させるのに精一杯で確認には至りませんでした。
少し複雑な模様の造形物にチャレンジして、仕上がりをこの目で確かめたい!そしてお伝えしたい!

経験値の上がった主婦3人組のドタバタ造形劇場、まだまだ 続く⁉︎