こんにちは!ちょこっとだけCAD経験のある主婦の”まるいしお”です。
前回は、「Scaniverse」というアプリを使用して、3Dスキャンに挑戦しました。
今回は、スキャン後のデータを加工・書き出し、Fusion360で3Dプリンタ造形用のデータを準備した様子をお伝えします。
「Scaniverse」を使えば…
- 子どもの作品
- 思い出の品
- 旅先の風景
- 家の間取り
などなど、様々なものを3Dで残すことができそうです。
操作はとても簡単で、モデリングの知識なども一切不要です。
「思い出を残すのに写真だけでは物足りない」「手軽に3Dモデルを作成したい」という方の参考になれば幸いです。
目次
1.スキャンしたデータを書き出す
「Scaniverse」ではスキャンしたデータに対して、編集や計測、AR表示、書き出しなど様々な加工ツールが準備されています。
ここでは、その機能を用いて造形用のデータを書き出しした方法をご紹介します。
- まずは、造形に必要な部分を切り出しましょう。
「EDIT」を選択します。
- 左端の「CROP」を選択します。
- ①切り取りたい形状に合わせて視点を切り替えます。基本的には上面視が作業し易いかと思います。
②隅の〇を移動して、切り取る範囲を選択します。
③最後に✓(チェック)をタップして、切取ります。
- 「SAVE」を押して変更を保存します。これで切り取りは完了です。
- 続いて、データを書き出しします。「SHARE」を選択してください。
- 保存方法を選択する画面が出てくるので、「Export Model」をタップします。
余談ですが、冒頭の動画はここの「Create Video」で作成しました!
- 保存形式を選択します。今回は「STL」にしました。
- 保存先を選択します。ここは適宜選択して下さい。
以上で「Scaniverse」での作業はおしまいです。
2.Fusion360で編集する
「Scaniverse」から書き出した3Dデータを、Fusion360に取り込んで不要な部分をカットし、底面を作ります。
- Fusion360を起動し、画面左上のファイル > 開く > マイコンピュータから開く、で先程保存したファイルを開いて下さい。
- 読み込んだSTLはソリッドやサーフェイスでは編集することができません。
「メッシュ」を選択し、「平面切断」を選択します。
- ①「ボディ」には読み込んだ3Dモデル、②「切断面」には切断したい面を選択します。
③そして、カットした面を閉じたいので、塗り潰しタイプは「最小」に設定します。
設定したら、水色の矢印を移動させて不要な部分(今回は床の部分)をカットします。
- すると、下図の様にカットされます。
上の項で塗り潰しタイプを「最小」にしたことで、底面も生成されています。
- 以上で編集は終了です。ファイル <エクスポートから3Dプリンタ用にデータを書き出しします。
今回は「STL」を選択しました。
3.さいごに
今回はデータがどんな状態かを確認することも兼ねて、Fusion360で編集をしてみました。
もしかしたらFusion360で編集しなくても、「Scaniverse」だけで完結できたりするかも…?
また、まだ試すことはできていませんが、「AR表示」や「計測」など、他にも気になる機能が沢山あります。
今後、色々と試して記事にしていきたいと思います。
次回は、今回作成したデータで造形をしてみます。