こんにちは!ちょこっとだけCAD経験のある主婦の”まるいしお”です。

前回は複数のスケッチを押し出して一つのモデルを作成する方法をご紹介しました。
でも、もっと本物に似せたモデルを作成したい!という方も多くいらっしゃるでしょう。
今回はもう少しだけ本物に近づけるために、作成した3Dモデルの角に丸みをつけたり、面取りをする方法をお伝えしたいと思います。
小難しい専門用語や数字は出て来ませんので、ぜひお子さんと一緒に挑戦下さい!


今回の内容

角に丸みをつける「フィレット」と、角部分を落とす「面取り」についてご紹介します。

  1. フィレットと面取り

1.フィレットと面取り

「面取り」は料理でもお馴染みの言葉なのでイメージしやすいかと思います。
では、「フィレット」は?
あまり聞き馴染みがなく、どんなものかイメージできないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、見れば一目瞭然!まずは動画をご覧ください。


「面取り」は、角部分を斜めに切り落とすことを言います。
料理でかぼちゃなど野菜を煮る際に、煮崩れを防ぐためにする「面取り」と同じです。

「フィレット」とは、角の部分を丸めることを言います。
身近な物にもよく使用されており、例えば机の角やハサミの先など人がケガをしそうな箇所に丸みをつけるのに多く用いられています。

ちなみに、フィレットや面取りはいわゆる「角」とイメージする飛び出た箇所だけでなく、段差の下など奥まった「角」にもかけることができます。

また、多くの場合フィレットや面取りはモデリングの最後にかけます。
もちろん、スケッチの中で丸みをつけても問題はありませんが、修正する時にいちいちスケッチを開くのが面倒だったり、複数の辺がある場合は修正を忘れてしまう、なんてことも・・・。
フィレットコマンドを使えばそれらのミスや手間を省くことができます。
ですから、モデリングをする際はこれらの加工がされていない、角のある形状をイメージして基本形状を考え、最後にフィレット等をかけるとよいでしょう。

意匠性の高い丸みについてはスケッチで丸みをつける事も多いので、作成したい形状に合わせて良い方法を選択してください。


いかがでしたでしょうか。
今回、ご紹介した「フィレット」や「面取り」はとても簡単に操作できますが、3Dモデルの形状をぐっと本物らしく見せてくれます。
また、ここでは触れませんでしたが今後3Dプリンタで造形をしたいと考えた時に、造形物を折れにくくしたりする効果もあります。
ぜひ、基本形状でモデリングをした後に、「フィレット」や「面取り」を使って仕上がりに表情をつけてみてください。