こんにちは!ちょこっとだけCAD経験のある主婦の”まるいしお”です。
前回までは3DCADはじめの一歩として、超基本的な操作である「スケッチ」「押し出し」を使用して平べったい形状を作成する方法をご紹介しました。
今回はその応用として、複数のスケッチを押し出して一つのモデルを作成する方法をご紹介します。
小難しい専門用語や数字は出て来ませんので、ぜひお子さんと一緒に挑戦下さい!
今回の内容
1つのスケッチを押し出すだけでは作れない、複数の立体を組み合わせたような形をモデリングする方法をお伝えします。
まずは、基本的な形状に分解して考えてみましょう。
そうすれば、あとは前回までに覚えた「スケッチ」と「押し出し」でモデリングをしていくことができます。
一見すると難しそうな形でも基本は同じです。
今回も対象に選んだ「モノ」がどのような形をしているのか、よく観察することがポイントです。
- 基本形状に分解して考えてみよう
- ボトルをモデリングしてみよう
1.基本形状に分解して考えてみよう
「基本形状」とはどのような形だと思いますか?
立方体、円柱、三角錐・・・全て正解です。
算数の教科書で見た事があるような、まさに基本的な形状なのです。
因みにCADの操作に則して言うと、押し出しや回転など「一回のオペレーションで作ることのできる形状」とも言えるでしょう。
さて、冒頭にお伝えした通り、どんなに複雑に見える物でもこの「基本形状」に分解してカタチを捉えてしまえば、あとはお馴染みの「スケッチ」と「押し出し(または回転等)」をして組み合わせていくだけです。
イメージとしては「つみ木」です。
2.ボトルをモデリングしてみよう
それでは実際に基本形状を組み合わせて、ハンドソープやシャンプーの「ボトル」をモデリングしてみましょう。
今回は、こちらのイラストを参考に説明を進めていきたいと思います。もしご自宅に同様な実物がある場合はそちらを見ながらモデリングをしてみて下さい。現物に勝るものなしです。
①分解してみよう
早速ですが、あなたならどの様な「基本形状」を組み合わせてこのボトルを作成しますか?
前回の平べったいものと同様に分解の仕方に正解はありません。ご自身の思いついたままに「基本形状」を組み合わせてみて下さい。
ここでポイント!
基本形状に分解する際は、紙にペンで描いて考える事をおススメします。
そうすることで、対象物の形状をより深く理解したり、モデリングをする際の参考にしたりすることができます。いきなりCADでモデリングを始めるのではなく、まずは紙に描いてみましょう。
②モデリングしてみよう
まずはボトルをモデリングをした動画をご覧ください。
※子どもと一緒に楽しむ事を目的としているため、操作が難しくなり過ぎないように外観だけを大まかに捉えてモデリングしています。
見て頂いた通り、基本は前回と同じく「スケッチ」そして「押し出し」です。
モデリング時のポイントは、「スケッチを描く平面(スケッチ平面)に注意すること」です。
何だか色々と描いてしまいましたがポイントは2つです。
・作りたい形状を一番表している方向でスケッチを描く
・押し出しの基準位置を考えてスケッチする平面を選ぶ
スケッチ平面のポイントを押さえたら、あとは前回までと同様にスケッチして、押し出すのみです。
今回は「子どもと一緒に楽しむ」がポイントなので、高さや大きさはお好きな寸法で作成してみて下さい。
いかがでしたでしょうか。
一見すると難しそうな形状も、分解して「基本形状」にすることでつみ木の様に組み合わせて簡単にモデリングしていくことが可能です。
どんどん身近にあるものを基本形状に分解してモデリングに挑戦してみてください。