モデ1GP、無事終了!
こんにちは! うでみです。
2015年5月16日(土)に、「モデ1GP」がアーツ千代田 3331にて開催されました。
今回は大盛況となったこのイベントの様子をお伝えします!
「モデ1GP」とは
モデ1GPってなに? と、疑問をお持ちの方に説明しますと
- 1970年代末頃に流行った「スーパーカー消しゴム(のようなもの)」を3Dプリンタで作って
- 当時同様ノック式ボールペンではじいてみんなで遊ぼう(競おう)!

▲競技方法(簡単)
という企画でした。ちなみに企画背景などは、やぎさわのMONOist編集後記「昭和の遊びが3Dプリンタと融合したら? 『モデ1GP』誕生まで」をご覧ください。
モデ1GPの主催は、私たち「3Dモデラボ」。そして、IT・ガジェット系ニュースでおなじみ「Engadget 日本版」と、有志による工作支援団体「Precra」の皆さんです。
当日は二部構成のスケジュールで行われ、午前に3D CAD初心者に向けた講習会、午後に競技会が行われました。
講習会スタート!
第1部はMONOistでも連載をお持ちの志田穣さんを講師にお迎えし、Autodesk 123D Designを使って「モデ1GP公式サイズの小さなクルマ」を作るワークショップが開かれました。

▲規定サイズのクルマ。すごく小さいです。
モデラボにとっての初のイベント開催。果たして参加者は来るのか……と不安に思っていたのもつかの間

▲わー!いっぱいだー!
気が付いたら席は全て埋まり満員御礼となっていました!お話を聞いてみると、参加者の方は「CADは使ったことが無い」という方ばかり。123Dの起動方法からはじまり、スケッチの書き方、立体の作り方などを順を追って学んでいきます。
また、会場内では志田さんだけでなく、Make1010を運営されている仙頭さんやPrecraの皆さんがサポートとして入りました。豪華で頼もしいサポート陣です。

▲和やかにすすむ講習会

▲最年少参加は5歳!

▲どんどん作りだされる独創的なクルマたち
CADデータができた! 早速出力!
3時間程度の講習を終え、無事全員クルマの3Dデータを作る事ができました! それらをモデラボにアップいただき、いよいよ3Dプリンタで出力していきます。

▲モデラボTOPがクルマでいっぱいに

▲会場には5台の3Dプリンタが!
会場にはXYZプリンティングジャパン様のご厚意により、4台のダヴィンチ 1.0 AiOと発表されたばかりのダヴィンチ Jr. 1.0(展示用)が設置されました。「3Dプリンタを見るのもはじめて」という方も多く参加されていて、みなさん自分の作品が出力されていく様子をじっと見つめています。

▲じーっと見つめる小島親子

▲続々と出力されるクルマたち
出力のあいだに
第2部の競技会までの出力の待ち時間では、参加者それぞれの自己紹介や作品紹介を行うライトニングトークと、出力されたクルマの研磨やデザインのブラッシュアップ作業が行われました。

▲こちらも親子で参加

▲初作品を嬉しそうに磨く参加者

▲持ってきた工具のシェアが行われる様子

▲黙々と磨きをかける皆さん
競技会、賞品は?
競技会には、ボールペンで弾いて距離を競う「競技部門」と、デザイン力を参加者投票+事務局審査で決める「デザイン部門」の2部門があります。競技部門の優勝者には「競技賞」を、デザイン部門の優勝者に「デザイン賞」を、そしてモデ1GP事務局がもっとも評価した参加者には「モデ1賞」が贈呈されます。

▲XYZプリンティングジャパン 新井原様のプレゼンテーション
各賞受賞者にはXYZプリンティングジャパンの新井原様より
- 競技賞:ダヴィンチ 1.0A
- デザイン賞:光造形式3Dプリンタ「ノーベル 1.0」出力権&がじぇっとるねさす様より特大「BOXY」ボールペン
- モデ1賞:ダヴィンチ Jr. 1.0
が贈られると発表されました。会場も熱気につつまれます。

▲超豪華賞品(驚愕)

▲会場が湧いた特大「BOXY」
早々に出走順番が決まり、会場の緊張が高まります。
競技会スタート!
競技の流れは簡単で、一人2回、作った作品をボールペンで飛ばし、良かった結果で競います。この際、車体が倒れてしまったら無効となります。

▲車体サイズ規定チェックボックス
いよいよ競技会が開始となりました。一人2回ずつ、渾身の力で自身のクルマを飛ばしていきます。

▲渾身の力でボールペンを押す大人
地味な絵ですが、実際やってみるとかなり車体によって結果が異なり、会場は白熱していきました! 車高が低く、タイヤを良く磨いたクルマでもうまく飛ばなかったり。。。奥が深いスポーツです。

▲1mmも逃さない計測チーム
Engaget 日本版 編集長の鷹木さん、Autoblog 日本版 編集長の千葉さんも審査員として会場を盛り上げます。

▲タモリ倶楽部ばりの解説陣

▲大盛り上がりの会場
50~60cm台が平均として続く中、100cmを越える記録を出した最強チームがいました。
親子で参加してくれた小島親子です。

▲脅威の100.4cmを叩きだし、暫定1位
出場者は全員で26名。25人目が終わっても中々破れない100cmの壁。
そこで迎えた26人目は細川さん。「子供が強い」という結論に達しつつある会場に対して、彼だけは違いました。「ボールペンのバネに個体差があるかもしれない」と仮説を立て、より跳ね返りの強い(そんなボールペンあるのか)BOXYを選択し、試合に臨んだのです。

▲最後のダークホースに期待が高まる

▲まさかの105cmで優勝決定! 大逆転!
5歳児が優勝するという運営的には最高のストーリーが、研究熱心な大人によって破られた瞬間でした(笑) 大盛り上がりのうちに競技は終了。結果発表です。
結果発表!
第1回 モデ1GP、結果一覧は下記の通りになりました。おめでとうございます!
■競技部門
1位:細川さん 記録 105cm
2位:小島さん 記録 100.4cm
3位:reimei kei さん 記録 92.1cm
4位:Azさん 記録 90.4cm
5位:石井さん 記録88.6cm

▲競技部門・上位3車

▲優勝者撮影会
■デザイン部門
1位:いっせーさん
2位:木の背さん
3位:kuwakuwaさん
4位:福田さん
5位:ash44dさん

▲デザイン部門・上位3車
今回残念ながら入賞を逃した方は、入賞者のデータを見て研究してみるのもいいかもしれません。
そして、最後に運営が選ぶ「モデ1賞」に輝いたのは……朝から大会を盛り上げてくれた小島親子でした!

▲嬉しくて(酔って?)「トーテムポール!」の図
第2回もお楽しみに!
1日かけて行われた第1回モデ1GP。初開催ということで、スムーズに行かない場面もあったのですが来場者の方の熱気とヤル気のおかげで大成功とすることができました。どのシーンも盛り上がり、運営一同とても心に残る一日となりました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
イベント終了後、行われた打ち上げでは早々に第2回の話が・・・・・・!
今回入賞できず悔しい思いをされた方、また「モデ1GP出たかった!!」と後悔している皆さん、ぜひ続報をお待ちください。
また、今回イベントにあたって共に主催・ご協力いただいた各社様、誠にありがとうございました。
これからもモデラボは楽しいモノづくりを応援してまいります! ちなみに、モデ1GPのFacebookページもありますのでぜひ「いいね!」をお願いします!!

▲近年で一番楽しいイベントでした!!(参加者談)