産休中の女性編集記者がカラダ張り過ぎな件(2014/7/4)

安産祈願!? 妊娠9カ月で全身スキャン&3Dプリント体験してみた

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皆さん、こんにちは。MONOist メカ設計フォーラム担当の「こばゆみ」です 😛 。私ごとで恐縮ですが、現在産休(産前産後休暇)をいただいています。最近は大きなお腹で動くのがぼちぼちしんどくなってきて、ぐーたら寝ていることが多くなってきました(汗)。

何気にこの「大きなお腹」、女性の一生で0~数回しか体験しない状態なんですよね。写真で残すという人も多いと思いますが……。今回、私は「3D Snap&Touch」というサービスを利用して自分の状態を3D化してみることにしました!

3D Snap&Touchは、3Dスキャナ「bodySCAN 3D」(超高価!)で全身スキャンし、そのデータをパーソナル3Dプリンタ「Cube」で出力してくれるというサービスです(詳しくはこちら)。このサービスは、FabCafeとケイズデザインラボさんによるコラボで実現しています。実際、過去に妊婦さんの利用者も何人かいらっしゃったそうです。

3Dスキャンにセレブなお機械を使うこともあり、「さぞかしお値段もセレブな感じなんざんしょー」と思いきや、なんと、9800円! この手のサービスとしては安価です(ただし、STLデータの買い取りには別途費用がかかります)。

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画像1 これが「bodySCAN 3D」であります!

せっかくなので、「できるだけ大きなお腹でのぞみたいなー」ということで、妊娠9カ月になるまで申し込みを待っていました。

で、「いつやるか? 今でしょ!」(「今出しょう子」には申し訳ないが、もう死語か…… 😥 )というわけで、先日、よっこらせーと渋谷の3Dスタジオ「CUBE」を訪問してきました。

3Dスキャンについて

被写体の当人がすることはいたって簡単、4本のスキャナの柱に囲まれた台の上に「立っているだけ」です。セットアップに数分程度、撮影に6秒程度かかるだけ。普通に外出ができる健康な妊婦さんであれば、心配なことはありません。

MONOistを読んでいる方はよーくご承知と思いますが、3Dスキャンのデータは、そのまんまの状態で3D出力に使えるわけではありません。データ修正にはそれなりの“スキルとコツ”が要ります。このサービスでは、ケイズデザインラボのスタッフさんがCGツールで「使えるデータ」に修正してくださいます。

bodySCAN 3Dは、数秒間で非常に精度良く形状がスキャンできるという優れモノではありますが、光を透過・反射・吸収する素材や色のスキャンが苦手です。ちなみに世の中にある3Dスキャナもこいつと同様の弱点を持っています。そんな事情でデータが一部欠けてしまうので、CGツールでの補完が必須になるというわけです。

例えば黒や白のスキャンが苦手で、理想なのは、灰色やクリーム色などだそうです。だからといって、うっかり苦手な色の服を着ていってしまっても「着替えてこい!」となるわけではないようです。「データ修正が増えやすい」といったところですね。

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画像2 うっかり黒白の縞模様の服を着ていってしまった人……

また日本人の毛髪は「黒でかつ透過する」ため、特に襟首周りなどでデータの欠けが出やすくなります。

サービス案内ページには、服の色についての記述はないものの、「着ぐるみやファーコートなど毛が付いた衣装ではスキャンデータを作成することができません」とあります。

「6秒間静止できないもの」もNGです。なので、元気なお子さんや、ワンちゃん、ネコちゃんは、残念ながら厳しそうです。片足立ちなど不安定なポーズもNG。理想は「微動だにしない状態」とのことです。体幹がしっかりしたアスリート、ポージングに慣れたモデルさんは、きれいにスキャンできるということでした。ふむー 😀 。

撮影は成功!

私がスキャンされたデータは、このようになりました。撮影成功のようです。これで終わり。私のすることは、もうありません。

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画像3 スキャン直後のデータ。このデータを3Dプリントできるデータに整えていきます

スキャン中の6秒間は一瞬のようですが、実際はちょっと長く感じられました。「動かないように!」と緊張し、思わず息を止めてしまいました(注:息を止める必要はありません)。妊娠後期は息が切れやすくなる時期なのですが、自分で自分を追い込んでしまいました……( 😥 )。

せっかくなので、クレイモデラー「FreeForm」での操作も、少しだけ体験させてもらいました。触感デバイスを使って、粘土をペンでこねるように形状作成や修正ができる、プロ向けCGツールです。修正がとても楽ちんなのですが、残念ながら個人で購入できるお値段ではありません。

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画像4 「FreeForm」による修正を体験!

服のしましま模様は、写真のように白いラインが凸になってしまいました。実際は出っ張っていないので、なめらかになるようならします。

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画像5 お腹の辺りに、しましまの凸凹ができています

首下の陰の部分が欠けてしまったため、そこにプリミティブ(あらかじめ用意された基本立体)を入れて、「それっぽく」表面を整えます。

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画像6 首周りの修正

この後は、スタッフさんにデータをお預けし、自宅へ戻りました。予約が多い時期だったので、実物は後送となりました(造形品は、予約が混んでいなければ当日お持ち帰りが可能です)。

さて、どうなることやら~ 😳 。

妊婦フィギュアが出来上がったぞー!

送付されてきた「妊婦さんフィギュア」は、こちらです。

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画像7、画像8 おぉ……で、できてる!(PLA製です。色の指定はスタッフにお任せ)

お腹がいい感じにせり出しているではないですか~!(そりゃそうだ) 感無量です! こりゃ、心拍数上がるわー。思わず何度もフィギュアのお腹をなでてしまいます……。

せっかくですから、タモさん 😎 のように、「安産すっぽん!」と願掛けしてみるとしましょう。

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画像9 「安産すっぽん!」――マジでお願いします!!

作成された3Dデータは、無償の「Ks3D Viewer」というアプリを使ってスマートフォンでも閲覧できます 。

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画像10、画像11、画像12 スマホアプリ「Ks3D Viewer」(iOS版)でデータを参照

◇◇◇

スタッフさんによれば、乳児を撮影しに来られた方もいるそうです。乳児は寝ていることも多いので、比較的撮影しやすいようです。私も、子どもが生まれてしばらくしたら、またやってみようかと考えています。

時期によっては予約が1カ月先まですぐ埋まってしまうようなので、ご興味を持たれた方は早めに申し込みをされることをお勧めします!

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